妄言: 最近のサンライズさんは市場を作りにいってますよね

ガンダムUC5話きたみたいですね。

私は今週Animaxで4話まで見ました...。そしてずっと見る見る詐欺してたタイガーアンドバニーも試聴し終わったばかりです。
それらを見終わっての、とあるローカライズ担当者の妄言。ソースはない。



サンライズさんの直近コンテンツ、これ明らかに (海外の親アニメ and 非日本オタク) にとってギリギリアピールする範囲を超意識しながら日本のファンに向けて作ってますよね。
ほぼ到来しているコンテンツボーダレス化に向けて自ら市場を切り開きに行こうと戦略を持って事業を進めているように見えて仕方がない。

より広いオーディエンスを獲得できるよういくつかの点に注意しながら、自らが最も得意とする日本的なストーリーや設定を提示して、従来のファンに対する120%の満足も提供しようとするというか。


もうこれ以上ドカーンと増える余地のない日本でなく海外のファンに目を向ける、となると、ありがちなのが「そこにいるマスを勧誘しにいくアプローチ」*1ですけど、そう じゃなくて、自らのビジョンに基づいて次に見て欲しい人達を逆指名するかのごとく「ビジュアルや設定だけを敬遠していたオーディエンス*2 を物語の軸を人間の共通項にすることでエデュケートしていく」ことを明確に意識されているように見える。

見えやすいところではタイバニのテーマに親子が選ばれているところ。ガンダム UC では、物語のテーマと、物語のBelievabilityの確保の仕方。でもどちらも、日本のアニメファンガンダムファンが十分以上に満足するクオリティになっている。



客に媚びるのではなく、自分たちの芯となるファンの "周囲" を巻き込むよう自覚的に舵を切る。自分たちが、次に自分たちの作品を誰に見てもらいたいかを完全に見据えている。その上で自らの強みを十全に認識し、その力をフルに発揮する。

自分たちが一番力を発揮できるフィールドに、市場を創ろうとしている。


すげえカッコイイです。すげえカッコイイです。すげえカッコイイ。超大事なことなので3回いいました。

今後は特に更にことさらサンライズさんに注目していきたいなと思います。そういえばタイバニがこんど上海でテレビ放送されるとか聞きました。よく受けいれられるとイイな。

*1:いわゆる「海外作品ワナビー」

*2:すなわち今の時点で楽しんでくれているオーディエンスの "お隣さん"