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GDC Vault のローカリ関連プレゼン紹介

GDC localization

GDC 公式サイト内 GDC Vault にて、ほとんどのプレゼンテーションが DL 可能になっています。
本当に大量の資料がアクセス可能になっていますが、このブログでは (もちろん) ローカリ関連のプレゼンテーションを紹介します。まだ見ていない方は是非見てみてください*1
以下、LYE がMust-Seeだと思うプレゼンテーション3つとそれぞれへのコメントです。


Standardizing the Localization Process

手法の標準化。ここまでできれば理想的だし、問題は予算だが、お金をかけなくてもできることがたくさん紹介されている。Persistant Unique ID はその良い例。途中で文字列に割り当てる固有 ID を変えないことで、原文/訳文のバージョンコントロールや表現のブラッシュアップは格段に容易になる。これはプロジェクト進行中に起きたら巻き戻せない問題であるため、「チーム内で周知の事実となっている」ことが大幅な品質向上/維持に役立つ。

Localizing Large RPGs

Mass Effect などのローカライズについて。「GUI、ボイスオーバースクリプトの訳文ステータス (未翻訳/検証済/更新有/ロック)」を管理できるデータベース型のツールを使う、「細かな点まで決めた巨大なスケジュールを作らず、上手く回る "作業単位" を定義する」など、汎用性のある情報を読み取れる。

Solving Issues with Localizing On-the-Fly Player Messaging

これは On-the-fly (その場で生成する) メッセージだけでなく、GUI の翻訳全般に適用できる素晴らしい資料。特別なモジュールを作ったり買ったりしなくても、知っているだけでローカリゼーションの時間とコストを短縮し、翻訳品質も高めることができる。


Solving Issues with Localizing On-the-Fly Player Messaging については #VGTransJP の Trans/DevPub の会でも取り上げたいと考えています。本当にこんな資料が簡単にダウンロードできるなんて信じられません。ローカリゼーションというのは翻訳会社だけで完結するものではなく、逆に開発やパブリッシャの方がほとんどの事項について決定権を持っているものなので、こういった情報を多くの人が見られる 21 世紀は本当にいい時代だと思います。

*1:プレゼンテーションをダウンロードするには、上のリンクをクリックしてから目的のセミナー名をCTRL+Fなどで検索し、名前の左にある [View] をクリックしてください